儲かることと財産
まずは、儲かった/損をした、ということについて書いてみます。
よくある家計簿は現金や預金の増減(入出金)を付けていきます。しかし、現金が増えたからといって、例えばお金を借りたことによる収入だと、儲かったとは言わないでしょう。
直感的には、返さなくてもいいような入金があったときに儲かった、といいます。
シンプルWeb家計簿、それからその基礎となっている簿記では、これを整理して、財産が増えたときに儲かった、と考えます。財産は、
財産 = 正の財産 - 負の財産と分解します。正の財産は、例えば、
- 現金・預金
- 株式、外貨預金
- ・・・
負の財産は、例えば、このようなものです; いずれも何らかの義務です。
- クレジットカードの未払い
- 住宅ローン、自動車ローンなど
給料を受け取ったとき、それは返さなくてもいいものですから、単純に正の財産(現金・預金)が増えます。だから儲かった、です。クレジットカードで買い物をしたとき、現金は減りませんが、翌月には引き落とされるのですから、買い物をしたときに負の財産が増えた (=正味の財産が減った)、と考えます。