LibreOffice with CMIS

SMB (CIFS, Windowsファイル共有) 経由だと, ファイルのバージョン管理はできるものの, ファイルをロックしたり, 変更履歴を記録したりができません。

Alfresco は, CMIS --Content Management Interoperability Services-- という業界標準のプロトコルをサポートしています。

CMISに対応したクライアントから, サーバのファイルをチェックアウト/インしたりできます。

LibreOffice

LibreOfficeは, オープンソースのofficeスイートです。Microsoft Officeほど使いやすくはありませんが, 家庭などでは十分実用で使えます。

LibreOffice 4.3 は, CMIS に対応しています。

事前準備

ツールメニュー > オプション で設定画面を開きます。

全般のなかの「開く」ダイアログと「保存」ダイアログ で、LibreOfficeダイアログを使用する にチェックを入れます。

保存したり

LibreOffice で何か文書を作ったうえで, Alfrescoリポジトリにファイルを保存してみます。

名前を付けて保存 で、[サーバー...] ボタンを押すと、サーバが選択できます。

種類はCMISを選びます。

サーバーの種類は、Alfresco4を選びます。サーバがAlfresco5 でも問題ありません。選択肢としては, SharePoint 2010, GoogleDrive などもあります。

OKボタンで, 場所ペインに登録されます。

が、こんな手順をメンバ全員にしてもらうのは現実的とはいえません。配布できるだろうか???

更新したり

今度はファイルを開きます。SMB (CIFS) 経由と異なり, バージョンを選択することができます。

ファイルを開くと, 次のような警告が出ます。[チェックアウト]すると, Alfrescoサーバ上で, ロックが掛かります。

Web経由でアクセスすると, ロックされている旨が表示されます。

保存するときは, ファイル > チェックイン をおこないます。または, チェックアウトのキャンセル。

結論

  • ただ, 単にファイルを閉じることができてしまうため, うっかりロックしたまま, ということがありえます。ここは, LibreOfficeのほうの改良待ち。
  • 簡単さ, というと, Windows共有フォルダ (SMB) 経由のほうが上回っています。先にアプリケーションを開く, というのは, やはり面倒。