CONCEPTWARE販売管理を添削する

(2007.11.2)

CONCEPTWARE財務管理では何だかやっつけられましたが、懲りずに販売管理を添削してみました。試したバージョンは1.2.3です。

このシステムの対象は、

海外及び国内の仕入先から商品を仕入れ、国内の顧客に販売するという典型的な専門卸売業を支援するための営業管理システムです。

輸入取引があります。これは楽しみです。為替レートの考え方は、

1.為替レートと在庫評価法

内貨および外貨建てでの仕入を想定しているため、在庫金額評価のために為替レートが問題になります。当システムでは通貨毎の月次の為替レートで仕入単位毎の入庫金額を設定します。ただし、仕入月の確定レートが存在しない場合には通貨毎の「年間予定仕入レート」が利用されます。サーバは毎晩、最新の月次為替レート値にもとづいて各月の受払明細の入庫単価を洗い替えします。すなわち、外貨建て仕入実績と仕入関連の受払実績を再度内貨換算するとともに、出庫まわりの受払実績についても移動平均法で出庫単価を計算し直します。

いきなり年間! 大胆だなぁ。予算を立てるときは年間想定レートを設定しますが、仕入れを登録するときには為替レートは定まっています。

というのも、当月が終わってから当月の為替レートを設定するわけはなくて、普通は、過去のレートを未来に適用するからです。

この辺は会計基準や法人税法の基本通達を見ればいい話です。外貨建取引等会計処理基準、外貨建取引等の会計処理に関する実務指針や、第1節 外貨建取引に係る会計処理等 辺り。

IFRSでは、IAS 21が為替換算について定めています; IAS Plus International Accounting Standards IAS 21, Changes in Foreign Exchange Rates 為替差損益の、棚卸資産の取得価額への算入を禁止しています。

EF031 入荷実績エントリー

仕入先から商品が納品され、検収、入庫するときの画面です。入庫指示書を印刷します。しかしえらく横長。

    仕入先 ZONE Semiconductor GmbH       入荷倉庫 第1倉庫     |▼|  入荷日 99/99/99        v 登録と同時に入庫指示書を発行する
      摘要 XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX  ◎ 輸入仕入 ◎ 国内仕入
     *"完"の欄のチェックをはずせば、入荷予定数に対する検収数の不足分があらたな入荷予定として追加されます。発注品番と異なる入荷品番として入力された場
           合でも、発注品番にもとづく発注残が消し込まれる点に注意してください。輸入仕入の場合には経理システム側で消費税を輸入諸掛とともに計上してください。
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 № 入荷予定日 発注品番        商品名                               棚記号 入荷品番         入荷予定数  検収数 単位 完    単価  仕入金額    消費税 通貨 |▲|
 99  XX/06/05  A-RPW17-12/18H  A-RPW17-12/18H ZONE HiFi Device      XXXXX  A-RPW17-12/18H       2,000   2,210 PCS  v 999,999 9,999,999 9,999,999 XXX  |  |
 99  XX/06/05  A-RPW17-16H     A-RPW17-16H ZONE HiFi Device                A-RPW17-16H          3,000   3,152 PCS  v 999,999 9,999,999 9,999,999 XXX  |  |
                                                                                                                                                        |  |
                                                                                                                                                        |  |
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発注品番と入荷 (入庫) 品番が違うというのはどんなシチュエーションでしょうか。例えば互換品を製作する仕入先のメーカが複数あると確かに品番が違いますが、互換品であっても、異なる品番のまま記録しないと混ざってしまいませんか?

入庫したら入庫データを作りましょう。在庫を増やし、買掛金を増加させます。

「ET012入荷明細」テーブルです。画面では単価を入力できるようになっていますが、金額フィールドがありません。「BT020 買掛増減履歴」テーブルです。

入荷明細テーブル、買掛増減履歴テーブル、あと在庫受払履歴テーブルは、それぞれ取引管理No.フィールドで関連づけられます。

ちょっと複雑ですね。XEADはテーブルを跨いで一覧できます。それで見てみましょう。

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