随感録 2007年10月

2007-10-18 (Thu)

Life is beautiful: ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている

プログラムの仕様書は料理のレシピに似ている。・・・(中略)・・・シェフがレシピだけ書いてキッチンにも立たないレストランには行きたくないし、ましてや自分で料理したこともないシェフが書いたレシピを元に作った料理がおいしいわけがない。

同意。

私はシステム開発を発注する側ですが、元請の、いわゆる設計する人=ただのスケッチを書くだけの人と話していると、おまえ本当に分かってないだろ、と思うことがよくあります。

支払う金額のうち、いわゆる実装=設計する人にはほとんど回らないんだろうなぁ、と感じます。空気を吸うだけのむしろいないほうがいい人間が取ってしまう。

なんでそんな業者に発注するのか。

スケッチだけ描くような業者のほうが、システム担当の耳元で青い鳥の夢を本気で囁けるからかも! 先進的で、単期間で仕上がって、品質も高い!

あるいは、そういう会社のほうが得てして規模が大きくて名が通っている。システム担当が保身に走ると、そういう会社を指して鉄板だと言います。とりあえず死ね、と思いますが、そのように「信じている」人に何を言っても無駄なので、不幸が量産されるのでしょうか。

2007-10-19 (Fri)

昨日の続き。ではどのようにして委託先を選ぶといいでしょう。

ソフトウェア開発は、人に大きく依存し、できる人とできない人の差は、通説で20倍、私の印象だと100倍ほど違います(言い過ぎ?)。

間違っても人月単位で話をしてはいけません。一番仕事のできないのから回してきます。

プロジェクトチームのメンバ候補それぞれの来歴を確認し、個別に試験し、個別に採用するか決めるのが確実です。誰が試験するのか、という問題はありますけど。

事前に仕様を決められないのは当然です。プログラムをすべて書き終わったときが設計の完了なのですから。それは問題ではない。問題だと考える思考がおかしい。

とは言うものの、仕事量と代金を「事前に」どのように決めればいいのか。

ざっくりスコープについて合意できたら、あとはジョブカードの枚数で決めるのがいいでしょう。1日作業量を1枚、などと決め、何枚分の仕事をします、とする。