リリースノート v2.0.0

2011.12.28

# 主な変更点

全般

  • Ruby on Rails 3.0 に対応。Rails 2.x では (おそらくRails 3.1でも) 動きません。
  • ライセンスを GNU General Public License (GPL) Version 3 に変更。異なるライセンス形態での使用許諾を希望される場合は、お問い合わせください。
  • ハードコーディングしていたところを大幅にパラメータ化。
  • 全体的なテスト。
  • ユーザロールを廃止。ユーザごとに認可 (authorization) 権限を持つようにした。

Master Data Management (MDM)

  • システムで内部利用する勘定科目のパラメータ化。下記、旧版からのアップグレードも参照ください。
  • 費用科目の相手科目としての未払金勘定、売上科目の相手科目としての未収入金勘定をきめ細かく設定できるようになった。
  • 会計部門は、いずれかのカンパニーに属するようにした。会計部門の木は、カンパニー単位と、加えていくつでも (事業部別、所在地別など) 作ることができる。
  • [取引先マスタ] New. 信用調査結果を登録できるようにした。履歴を持てる。
  • [取引先マスタ] 本社所在地など充実。

Human Resources (HR)

  • New. 資格マスタを導入。
  • 役職(の履歴)を扱えるようにした。
  • 異動履歴を扱えるようにした。

Budget management

  • (特になし。)

Purchasing & Accounts Payable (AP)

  • 輸入報告にカンパニー欄を追加。
  • 輸入報告と紐付ける請求書は、関税等の納付のみとした。
  • [請求書登録] 行の並びを保持するようにした。また、行を挿入できるようにした。
  • [請求書登録] 取引先の、外貨建ての銀行口座を選択できるようにした。送金はできません。

Accounts Receivable (AR)

  • 自社銀行口座として外貨建て(または円建てで英語表示)の口座を持てるようにした。
  • 自社連絡先の住所(所在地)行を増やした。
  • 請求書上の消費税の課税・非課税の表示を整理。

Cash account

  • [出金伝票] New. 請求書登録 (AP) で日本の銀行口座を指定していない場合のみ。
  • [入金伝票] 通貨が違う口座への入金 (例えば請求金額はドル建てで、円口座に入金、など) に対応。
  • [入金伝票] sign-off 機能を実装。sign-off したものだけを会計システムへ送る。

# 既知の課題

  • 予算実績表示画面で、まだ勘定科目番号をハードコーディングしている。
  • 銀行マスタが、画面上で支店を作れないなど、弱い。

# 旧版からのアップグレード

まずは rake コマンドで migration してください。

$ rake db:migrate

更新後のデータベース定義が db/*.sql と一致しているか確認し、必要に応じてデータベース定義を修正してください。

migration したあとに手で修正すべきこと (主なもの):

  • 会計部門とカンパニーの紐付けの修正. (会計部門マスタ)
  • fallback部門, 送金手数料計上部門の設定. (カンパニーマスタ)
  • 売掛金・未収入金、買掛金・未払金科目の設定 (勘定科目マスタ)
  • 仮払消費税に対応する未払金科目の設定 (勘定科目マスタ)
  • migration の過程で8852支払手数料, 9905為替差損益, 1173仮払消費税が自動的に作成される。この修正。