NetBSD memo (v8.0 amd64)



(2018.10)

Web上には古い情報もそのまま残っている。NetBSD バージョン8.0 に適用できるものをメモ書き。

やることはだいたい FreeBSD と Linux との違い と同じ.

ユーザ

wheel グループ

ユーザは, wheel グループの一員でなければ, su できない。

/etc/group ファイルを編集する. ユーザはカンマで区切る. 例えば, 次のようになる;

wheel:*:0:root,hori

shell

shell は /etc/shells ファイルのリストから選ぶ. /bin/sh, /bin/ksh, /bin/csh.

bash がない。うーむ。csh は違いすぎて慣れない. ksh がまだしも、か。

ログイン時のシェルは /etc/passwd ファイルで設定する。=> これだけでは反映されない. 落とし穴。

chsh で指定するのが正しい. 自分の分でも、ユーザ名を省略できない。

$ chsh -s ksh hori

pwd_mkdb(8) を通じて /etc/master.passwd ファイルが更新される. これで反映される.

ホスト名, IPアドレス設定

DHCPは止めて、静的にIPアドレスを指定。

まずは, インタフェイス名を確認する。wm0 など。

$ ifconfig -a

/etc/rc.conf ファイルに次を追加::

hostname="mango.fruits"
ifconfig_wm0="inet 192.168.61.56 netmask 255.255.255.0"
defaultroute="192.168.61.2"

DNS

/etc/resolv.conf ファイルがない. 単に作ればOK.

nameserver 8.8.8.8

ここまでで、ssh 経由でログインできることを確認。

タイムゾーン, ロケール

シェルが csh なら setenv コマンド.

$ setenv TZ Asia/Tokyo

ログイン時に自動設定。

シェルが ksh なら ~/.profile に設定. csh だと ~/.cshrc ファイル.

$ echo 'export TZ=Asia/Tokyo' >> ~/.profile  
$ echo 'export LANG=ja_JP.UTF-8' >> ~/.profile

パッケージシステム

NetBSD 用のサードパーティ・バイナリパッケージ集はこちら; pkgsrc.

FreeBSD とも異なる。pkg_add pkg_admin pkg_create pkg_delete pkg_info コマンドを利用する。

PKG_PATH 環境変数で、取ってくる場所 (URL) を指定。URLは _current のほうではない。そちらは開発バージョン. 次のようにして, パッケージをインストールする.

# PKG_PATH="http://cdn.netbsd.org/pub/pkgsrc/packages/NetBSD/amd64/8.0/All"
# export PKG_PATH
# pkg_add -v パッケージ名

/usr/pkg 以下にインストールされる.

NetBSD 9.3 へのアップグレード

# pkg_add sysupgrade
pkg_add: Warning: package `sysupgrade-1.5nb10' was built for a platform:
pkg_add: NetBSD/x86_64 9.0 (pkg) vs. NetBSD/x86_64 9.2 (this host)
pkg_add: Warning: package `shtk-1.7' was built for a platform:
pkg_add: NetBSD/x86_64 9.0 (pkg) vs. NetBSD/x86_64 9.2 (this host)
sysupgrade-1.5nb10: copying /usr/pkg/share/examples/sysupgrade/default.conf to /usr/pkg/etc/sysupgrade.conf

アップグレード先のURLを指定する。

# /usr/pkg/sbin/sysupgrade auto http://cdn.netbsd.org/pub/NetBSD/NetBSD-9.3/amd64

Xの解像度

VMware Workstation Player だと, xorg.conf ファイルを調整しないと、高解像度でうまく動かない.

ひな形 xorg.conf.new ファイルを生成する;

# Xorg -configure

xorg.conf ファイルの定位置は、次のどこでもいいみたい; 分かりやすさは最初の場所か。

  • /etc/X11/xorg.conf
  • /etc/xorg.conf
  • /usr/X11R7/lib/X11/xorg.conf

xorg.conf ファイルは次のようにする。コメントで囲んだ部分が変更点。これで VMware で上手く解像度を上げれる.

Section "Monitor"
    Identifier   "Monitor0"
    VendorName   "Monitor Vendor"
    ModelName    "Monitor Model"
    ## for VMware
    HorizSync   1-10000
    VertRefresh 1-10000
    # end VMware
EndSection
Section "Screen"
    Identifier "Screen0"
    Device     "Card0"
    Monitor    "Monitor0"

    SubSection "Display"
        Viewport   0 0
        Depth     24
        # for VMware
        Modes "2560x1440"
        # end VMware
      EndSubSection
EndSection

サーバのテスト;

# X -config /root/xorg.conf.new

上記のように xorg.conf ファイルを変更してしまえば, xrandrコマンドは特に必要ない。

Xfce4 デスクトップ環境

pkgsrc には、次のデスクトップ環境がある; kde5 はまだ来ていないみたい。

  • kde 4.14
  • gnome-desktop3 3.24
  • xfce4 4.12
# pkg_add -v xfce4

dbusが必要.

# cp /usr/pkg/share/examples/rc.d/dbus /etc/rc.d
# echo 'dbus=YES' >> /etc/rc.conf

ログイン後, startx ではなく, startxfce4 で起動すればよい.

HiDPI 対応

Settings > Settings Manager ウィンドウ, Appearance > Fontsタブ

Custom DPI setting: 160 ここで拡大の程度を調整する。

同じウィンドウ, Settingsタブ, Window Scaling: 2x これだと大きすぎ。端数が指定できない.