OpenProject 11 のインストール

OpenProject は, Redmine から派生した ChiliProject (終了) の後継のプロジェクトマネジメントソフト。Redmine と異なり, 最初から現代的な機能を備える。

素の Redmine は, 機能が足らなくてプラグインを組み合わせなければならないが、互換性問題など厳しい。-- Redmine 4.x は Rails 5.2 ベースだが、プラグインが Rails 5 について来れていない (分かる!)。

商用サポートは OpenProject GmbH (ドイツ) が提供.

出発

インストールは、基本、書いてあるとおりでOK. 出発点はこちら;

DEB/RPM パッケージ, Dockerイメージがある。対応しているのは, Ubuntu 20.04/18.04/16.04, Debian 10/9, CentOS/RHEL 8.x/7.x, SUSE Linux 12.

CentOS 8 にインストールしてみた。

  1. 事前に EPEL 導入が必要. -- 同じページに手順は書いてある。
  2. openproject リポジトリを登録.

あとは一発。

# yum install openproject
メタデータの期限切れの最終確認: 0:00:36 時間前の 2020年12月05日 07時47分30秒 に実
施しました。
依存関係が解決しました。
==================================================================================
 パッケージ         Arch   バージョン                           Repo        サイズ
==================================================================================
インストール中:
 openproject        x86_64 11.0.4-1607005560.da7175d5.centos8   openproject 144 M
依存関係のインストール中:
 ImageMagick        x86_64 6.9.10.86-1.el8                      epel        195 k
 ImageMagick-libs   x86_64 6.9.10.86-1.el8                      epel        2.3 M
 LibRaw             x86_64 0.19.5-1.el8                         AppStream   316 k
 OpenEXR-libs       x86_64 2.2.0-11.el8                         AppStream   675 k
 dialog             x86_64 1.3-13.20171209.el8                  AppStream   233 k
 fftw-libs-double   x86_64 3.3.5-11.el8                         AppStream   992 k
 graphviz           x86_64 2.40.1-40.el8                        AppStream   1.7 M
 ilmbase            x86_64 2.2.0-11.el8                         AppStream   115 k
 libXaw             x86_64 1.0.13-10.el8                        AppStream   194 k
 libpq              x86_64 12.4-1.el8_2                         AppStream   195 k
 libraqm            x86_64 0.7.0-4.el8                          epel         19 k
 libwmf-lite        x86_64 0.2.9-8.el8_0                        AppStream    77 k
 mariadb-connector-c-config
                    noarch 3.0.7-1.el8                          AppStream    13 k
 mysql-common       x86_64 8.0.21-1.module_el8.2.0+493+63b41e36 AppStream   148 k
 mysql-libs         x86_64 8.0.21-1.module_el8.2.0+493+63b41e36 AppStream   1.4 M
 xorg-x11-fonts-ISO8859-1-100dpi
                    noarch 7.5-19.el8                           AppStream   1.1 M
モジュールストリームの有効化中:
 mysql                     8.0                                                   

トランザクションの概要
==================================================================================
インストール  17 パッケージ

ダウンロードサイズの合計: 154 M
インストール済みのサイズ: 449 M
これでよろしいですか? [y/N]: 

MySQL が依存関係でインストールされるが、実際に利用するのは PostgreSQL.

CentOS 8 の PostgreSQL は, v10.14. 今から使うにはやや古い。PostgreSQL 公式のリポジトリを使って、その時点の最新版を入れるのが吉。

導入方法はこちら; PostgreSQLのインストール

データベース設定

su postgres して, データベースユーザ (ロール) を作り, データベースも作る。

$ createdb --owner openproject_dbuser --encoding UTF-8 openprojectdb

データベースユーザ名, データベース名は OpenProject の初期設定で使う。

初期設定

全体のインストール先は /opt/openproject. Ruby 2.7, Rails 6.0 ベース。

設定は, /usr/bin/openproject コマンドで, テキストベースの設定画面でおこなう。

Usage:
  openproject run COMMAND [options]
  openproject scale TYPE=NUM
  openproject logs [--tail|-n NUMBER]
  openproject config:get VAR
  openproject config:set VAR=VALUE
  openproject config:unset VAR
  openproject configure
  openproject reconfigure
  openproject restart

では開始。

# openproject configure

一度に一つずつ聞くのやめてほしい。すごい設定しにくい…

ウィンドウタイトルに現在のセクションが表示される。通常は, default かな? -- これはアカン。bim を選択.

postgresセクション: PostgreSQL をインストールするかどうか。上記のとおり新しい PostgreSQL を自分で入れた場合は, reuse を選ぶ.

PostgreSQL の IPアドレス/ホスト名, port, db_username と順に入力する。

DBユーザ名は, 例えば openproject_dbuser. データベース名は例えば openprojectdb.

Serverセクション: Webサーバの選択。Apache2 の自動インストールか、自分で入れるか。

サーバのホスト名 (FQDN), server path prefix, SSL有効か,

Repositoriesセクション: Subversion をインストールするかどうか.

Gitリポジトリサポートを導入するかどうか, git-path, git-http-backend.

Smtpセクション: Sendmail か SMTP か.

認証, SMTP host, SMTP port, SMTP username/password, SMTP domain, 管理者メールアドレス (localhost では後でコケる. 名前が引けるホスト名).

Memcachedセクション: インストールするかどうか

systemctl の設定まで、自動で行われる。デモプロジェクトが作られる。 username = admin password = admin

Webブラウザで開く。

画面左上はプロジェクト選択。画面右上のメニューから, Projects, Work packages, News が選べる。Work packages を開くと、プロジェクト横断で課題が確認できる。

admin で sign inすると, 言語選択になる。日本語はない。

うーん、これじゃない… リソースビューがない。タスクの依存関係が「含む」しかない。Finish-to-Start (FS) しか作れない。Redmine から派生しているので、根本的には Redmine と同じ弱さがある。

ちょっと、ないかな。