TrueNAS CORE (旧PC-BSD): インストール

(2014.12)

TrueNAS COREとは

PC-BSD は、FreeBSDをベースにした, フリー (自由) OSで, デスクトップ用途の PC-BSD Desktopとサーバ用途の TrueOS Server があった。

PC-BSD, TrueOS Server は TrueNAS CORE にリニューアルした。FreeNAS も合流。

Fedoraに対する Red Hat Enterprise Linux, Debian に対する Ubuntu のようなイメージ。PC-BSD独自のアプリケーションがいろいろある。

特徴

TrueNAS CORE は FreeBSDをベースにしているので, FreeBSDの特徴がそのまま当てはまる。

これを見ると、やはり ZFS が大きな特徴と思う。このほか,

  • ドキュメントが充実している -- PC-BSDには、最新バージョンに追従した320ページにも及ぶハンドブックが提供されている。リリースノートぐらいしか最新バージョンに対応しない Fedora とは大違い。
  • デスクトップ環境は KDE. これは Linuxと変わらない。 デスクトップ環境はなくなった。NAS用のWeb UIで管理。
  • Cコンパイラが GCCではなく clang(1).

ほかにも特徴いろいろ。

PC-BSD 10.1 (2014.11.17リリース) をインストールしてみた。

インストール

TrueNAS CORE 12 (FreeBSD 12ベース)。ディスクドライブは20GB, メモリは8GB必要。

インストールisoディスクイメージをダウンロードして, そこからboot する。

[Install/Upgrade] で開始。インストール時に選択することはほとんどない。BIOS選択 (UEFIかどうか)、rootユーザのパスワードぐらい。インストール先ドライヴを選ぶだけで, パーティション設定はなかったと思う。

完了したら再起動。Console 画面になる。

この状態で Web UI が立ち上がっているので, Web からログインして, network interface, DNS などの設定を続ける。

先ほど決めた root パスワードで入る。

ログインすると、ダッシュボードが表示される。

System -> [General] に, 言語設定, キーボードマップ, タイムゾーンがある。日本語対応。

ネットワーク -> [全般の構成] に, ホスト名, ネームサーバ, default gateway. [インターフェイス] に, IPアドレスの設定がある。

[サービス] に, 起動するサーバのON/OFF. とりあえず SMB, SSH を有効にしてみる。

いったんこのぐらい、か。

初期設定の確認

TrueNAS CORE は, /etc/rc.conf/etc/passwd などいくつかの重要な設定ファイルは、シェルから変更したとしても、再起動で元に戻ってしまう。Web UIで変更する。

ファイルシステムは、デフォルトでZFSになる。boot-pool/ROOT/default/ にマウントされる。

デスクトップ環境は KDE, WebブラウザはFirefox. デスクトップ環境は付属しない。

ZFS

ZFSは、物理ディスクドライヴを「ZFSプール」にまとめ, ZFSファイルシステムを載せる。

それぞれ, zpoolコマンド, zfsコマンドで操作する。

# zpool status
# zpool status
  pool: boot-pool
 state: ONLINE
config:

        NAME        STATE     READ WRITE CKSUM
        boot-pool   ONLINE       0     0     0
          da0p2     ONLINE       0     0     0

errors: No known data errors

次のステップ: ストレージの設定. TrueNAS CORE (旧PC-BSD): ZFSファイルシステム