リモートデスクトップでオーディオ転送

(2020.9)

Windows = Windows 間の "簡易な" リモート接続でのオーディオ転送。

端末が全部 Windows 10 Proエディションで揃っていれば、単に RDPでよい。あるいは非常に本格的なVDI環境だと, Citrix Workspace (Citrix Virtual Apps and Desktops) とか。

簡易な方法だと, 画面の転送とリモートでのキーボード/マウス入力については、VNCが簡単でよい。リモート側でWindows サービスとしてインストールすれば、あらかじめログインしておく必要もない。

UltraVNC UltraVNC VNC OFFICIAL SITE が, 開発が継続しており、使うのも簡単でよい。しかし、オーディオ転送できないのが難点。

オーディオ/サウンドも手元に転送できるリモートデスクトップツールを探してみた。

結論としては, NoMachine が良好。 [2021-01] Brynhildr に乗り換えた。

☆ Brynhildr (ブリュンヒルデ)

[2021-01] 非常に簡単な設定で、リモートデスクトップを実現。音声転送もまったく問題なく動く。これはすごい。

Brynhildr(ブリュンヒルデ) – リモートデスクトップ

サービスとしてインストールするのも簡単。

クライアント側の接続画面で "IP" と書かれているが、ホスト名でも問題なし。

☆ UltraVNC

Windows端末からUNIX/Linux のGUI (GNOMEなど) を操作。オーディオ転送はできない。

同種のソフト:

MetaVNC

Rootless なVNC. よさそうだが, サーバも導入しなければならない。

▲ NoMachine

[2021-01] HiDPI 環境で, 解像度、ウィンドウサイズなど狙った組み合わせにするのが難しい。Brynhildr に乗り換えた。

手元とリモートの両方にインストールするだけで、何も考えずにリモートデスクトップ、オーディオ/サウンド転送ができる。

NoMachine - Free Remote Desktop For Everybody

クライアントは, Windows, MacOS, Linux, iOS, Androidに対応。画質も設定で選べて, 高画質にできる。

▲ RealVNC - VNCのうち音声サポートがある

RealVNC は、soundサポートを持つ。これを使う手がある。RealVNC は, 有償製品で, 3.34$/one remote computer/month. 長く使うと意外と値が張る。

これ以外の VNCツールは、オーディオ/サウンドサポートを持つものはないようだ。

TeamViewer

個人での使用に限り無償。リモートサポート (ヘルプデスク) での使用を想定したツール。テレワークでの活用も狙っている。2,500円/月~. 高機能だが、価格も高価。

解説や、実際に設定画面ではオーディオ転送できるように見えるが、動作しない。リモート側にサウンドドライバがインストールされないので、そもそも無理じゃないか?

それ以外の部分については、なかなか使いやすそうだった。ヘルプデスク向け電話・チャット機能なども備える。

Audio over IP (AoIP)

いろんな製品があるが、リモートデスクトップとは毛色が異なる。

さらに少しジャンルが違うが, VoiceMeeter Banana というツールが面白そう。VB-Audio VoiceMeeter Banana

VBANプロトコルで, ネットワークを跨いでオーディオデータを配信できる。PayPalで寄付できる。

× PulseAudio

PulseAudio は, LAN内のサーバで動作する PulseAudio デーモンにクライアントからオーディオ/サウンドを転送できる。

Xサーバでは、この仕組みを使えば、手元の端末で音を鳴らせる。しかし、Windows 用の PulseAudio は、昔はあったようだが、現在は更新されていないようだ。