X-TEA Modeler (旧XEAD) を使う

(2006.1.1新規作成; 2007.10.10 ページを分割。)

[2021-08] スケッチツールである X-TEA Modeler よりも、同じ作者による、実際に実行可能なアプリケィションを出力できる X-TEA Driver のほうが面白いと思います。

XEADとは

XEADは、(有)ディービーコンセプトの渡辺氏が開発、公開している、企業システムの分析・スケッチ図作成ツールです。

対象のシステムを業務フロー、職務別担当業務、サーバモジュールの3つの視点に区分し、職務別担当業務のなかで画面デザイン、サーバモジュールのなかでデータベースのモデリングをおこないます。

データベースは、RDBMSの CREATE TABLE 文 (DDL) を出力、インポートできます。画面デザインのほうは、今のところあくまでスケッチ図を書くためのもので、画面定義データ (gladeなど) の類を作ることはできません。また、設計(ソースコード)を作るためのものではありません。

Fedora 7 Linuxで試しました。

インストール

X-TEA Modeler (旧称 XEAD) は、下記サイトから入手できます。

インストーラは、Windows用のexeファイルを圧縮したlzhアーカイブのみ提供されています。Linuxの場合は、解凍したのち、WINEで走らせます。

$ wine xead_1_3_setup.exe

Program\ Files/Xeadにインストールされます。

実行

XEADの実体は一つのjarファイルなので、javaで実行します。

と思ったら、SunのJava 6 update 2、update 3では、例外(エラー)が発生して起動できませんでした。ソースコードが開示されていないので原因は不明ですが、非推奨のAPIを使っているのかもしれません。

$ java -jar .wine/drive_c/Program\ Files/Xead/XEAD.jar 
Exception in thread "AWT-EventQueue-0" java.lang.NullPointerException
        at com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel.initSystemColorDefaults(GTKLookAndFeel.java:1267)
        at com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel.loadStyles(GTKLookAndFeel.java:1509)
        at com.sun.java.swing.plaf.gtk.GTKLookAndFeel.access$000(GTKLookAndFeel.java:37)
(中略)

gij版だったら大丈夫でした。次のようにして起動します。

$ /usr/lib/jvm/jre-1.5.0-gcj/bin/java -jar .wine/drive_c/Program\ Files/Xead/XEAD.jar 

あとは、XEAD用のデータとして提供されているCONCEPTWAREなりを試してみるのがいいと思います。


(クリックすると拡大します。)

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