Zimbra で LDAP アドレス帳を共有

(2015.6.9)

Zimbra は, 内部に LDAP サーバを持っている。これを使って、共有アドレス帳を作る。

Webメールクライアント

Zimbra の Webメールクライアントには「連絡先」タブがある。しかし、これは個人アドレス帳で, 共有できないみたい。

メール作成でメールアドレスを選ぶ画面の, グローバルアドレスリスト (GAL) が共有されるアドレス帳。ただ、メールアドレスだけで、その他の情報は表示されない。

連絡先の内容

実際には、それぞれのアカウントに、メールアドレス以外の情報を持たせることができる。

Zimbra Administration のホーム画面から、管理 > アカウント > 各アカウント, で、内容を表示する。

全般情報に姓名など、連絡先情報に会社名などがある。このアカウント情報が LDAP サーバに保存される。

LDAPに対応したアドレス帳を使って, 内容を見てみる。たとえば pineapple.fruits というドメイン上で動いている場合, 次のようにします。

ベース識別名: ou=people,dc=pineapple,dc=fruits
Bind DN: uid=ユーザ名,ou=people,dc=pineapple,dc=fruits
","の前後に空白を入れてはいけません。

LDAPサーバのパスワードは, ユーザ名のパスワードでOK。

会社名が表示されない。

Zimbra では,「会社」は 'company' という LDAPアトリビュートに格納するが、SeaMonkey では 'o' というアトリビュートを期待している。

'company' は, Windows Server だと, organizationalPerson (SUP person) オブジェクトクラスで定義されている。organizationalPerson は inetOrgPerson クラスのスーパークラスでもある。

OpenLDAP ではこのアトリビュートは使われていなくて, Zimbra では, zimbra.schema で定義している。

一方の 'o' は, inetOrgPerson オブジェクトクラスに見える。

JXplorer といった LDAPクライアントで, 直接エントリを編集してやるしかないか。