コンセプト


  1. Webベース

    『ネットスフィア経理フロント』は完全にWebベースです。バージョンアップの際も、ユーザのPCにソフトウェアをインストールする必要はありません。

  2. ノーカスタマイズ

    『ネットスフィア経理フロント』は、カスタマイズを推奨しません。

    業務システムでは、基準となるバージョンをカスタマイズして派生バージョンを導入することがありますが、これはバージョンアップのたびにカスタマイズ部分の検証が必要になります。

    企業・団体の差異はすべて標準バージョンに取り込んだうえで、設定 (configuration) により対応します。さらに、できればプラクティスに基づいた規約 (convention) に統合します。

    開発に強力してくださる企業を募集中。

  3. 自由かつオープンソースソフトウェア (FOSS)

    ノーカスタマイズおよび継続的な改善のために、『ネットスフィア経理フロント』は、Free (自由) かつOpen Sourceなライセンスにて提供します。

    特定のベンダに囲い込まれることはありません。また、自社にfitする変更 (カスタマイズ) を制限なくおこなうことができ、さらにそれを次の標準バージョンに組み込むよう、安全に供与できます。

マイクロサービスは幻想

[2024-06] このセクションを書き直し。

何度も何度も失敗した「コンセプト」というものは、そもそも誤り。「"xxx" (実際のプロジェクト) が失敗した。それは本当の (本物の) "yyy" (コンセプト) ではなかったからだ」という物言いは欺瞞。

サービス指向アーキテクチャ (SOA) は、サービスと呼ばれるソフトウェアコンポーネントを使用してビジネスアプリケーションを作成するソフトウェア開発の方法です。各サービスはビジネス機能を提供します。また、サービスはプラットフォームや言語を超えて相互に通信することもできます。デベロッパーは SOA を使用して、さまざまなシステムでサービスを再利用したり、複数の独立したサービスを組み合わせて複雑なタスクを実行したりします。
https://aws.amazon.com/jp/what-is/service-oriented-architecture/

SOA は architecture (共通仕様、標準構成) なので、個別具体的なプロダクトではない。アプリケィションプログラムまでも、細かく砕いていくとマイクロサービスになる。

なぜ SOAというコンセプトが出てきたのか、次の図が一目で分かる。アプリケィションが増えるたびに、相互のデータ連携がどんどん大変になっていく。それを解決しようとして、アプリケィションをサービス単位にして、データ連携は ESB との間だけでおこなうようにする。


図の出典 https://software.fujitsu.com/jp/manual/manualfiles/M060038/J2S20200/02Z2A/gen01/gen00005.html

マイクロサービスは、アプリケィションの内部を、わざわざ左の状態にしようとするもの。データ連携の大変さを舐めている。

「Amazonでさえサーバレスやマイクロサービスを理解できない」とDHH氏が主張する一方で、「進化可能なアーキテクチャこそ重要」とAmazonのVogels博士 - Publickey

もちろん分散型 (distributed) の形にすることでパフォーマンスが上がることもあるが、巷で流行っていたマイクロサービスは、よく考えもせずサービスに分割しているだろう。

「機能」のような小さな粒度ではなく,「決済」などのように大くくりで分割するのは、アリ。粒度をあまり細かくしすぎないほうがいいよ、ということ。

通信の実装は, SOAP ではなく、もっと light な、HTTP ベースの REST 的なやり方か、RPC の現代版 gRPC か。