業務システムでは、基準となるバージョンをカスタマイズして派生バージョンを導入することがありますが、これはバージョンアップのたびにカスタマイズ部分の検証が必要になります。
企業・団体の差異はすべて標準バージョンに取り込んだうえで、設定 (configuration) により対応します。さらに、できればプラクティスに基づいた規約 (convention) に統合します。
特定のベンダに囲い込まれることはありません。また、自社にfitする変更 (カスタマイズ) を制限なくおこなうことができ、さらにそれを次の標準バージョンに組み込むよう、安全に供与できます。
世のなかには、ただの給与計算ソフト、会計 (総勘定元帳) システムの寄せ集めを「ERP」と謳っている会社が跋扈しています。しかし、マスタを何度も登録させ、リアルタイムに連動できず、と話になりません。
これからは、単一のシステムではなく、SOA (Service-Oriented Architecture) のコンセプトで、比較的小さなモジュールが連携するモデルが有力です。
実装は、SOAPではなく、もっとlightな、HTTPベースのREST的なやり方を採っています。システムワークフローエンジンを導入しても面白い。