随感録 2012年7月

2012-07-08 (Sun)

綾辻行人『十角館の殺人 <新装改訂版>』。

十角形の奇妙な館が建つ孤島, 角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。その館を建てた建築家中村青司は, 半年前に, 隣接した青屋敷で大量殺人のうえで焼身自殺していた。

7枚の殺人予告プレート, そして予告どおり次々に殺される仲間。犯人は果たして仲間の一人なのか?

孤島の連続殺人もの。綾辻行人のデビュー作だが, 今まで読んでいなかった。

とても良かった。犯人が明かされるページで, しばらく止まってしまった。

犯人の回想を読むと, 犯行としては, かなり運に助けられた印象。

それはそれとして, 何かものすごく似た話を読んだことがあるような気がしてならない。孤島もので, なんとなくアクションもののような風味もあった話のような気がするが, 思い出せない。

探してみたが, 嵐 (雪山) の山荘ものは多いが, 孤島ものは意外と少ない。『そして誰もいなくなった』かなぁ?